昨日アメリカの歴史に残る大事件がおきた。

この国が誇る民主主義を揺るがし、自由が脅かされ、多くの人が傷ついた。

トランプ政権の終焉まであと２週間。どんなエンディングになるのかしらと思ってたら、暴動だった。彼の言動から予測はしてた。けどやっぱり驚く。

昨日は国会議事堂で、１２月に行われた選挙人による大統領選の投票結果の承認議会（議員が各州の票を数えて確認する）が行われ、バイデンが承認される予定だった。

その最中、トランプ支持者の群衆が集まりビルに押し入り、議会は一時的に閉鎖され、議院達は別室に避難するまで発展。

警察が出動し催涙ガスなどが使われ、数時間でおさまったが、死者が５名でた。

さて、この暴動の主犯は大統領。

トランプは議会が始まる前に、国会議事堂の近くで支持者達を前に、Save Americaという演説を行った。

野外ステージ上で防弾ガラスのような透明の壁越しに、１時間以上「選挙は不正だった」「俺たちは絶対に負けを認めない」と言い続けた。

そして「今日、副大統領のペンスは議会で不正投票を突き返す」「国会議事堂まで行進していこう」「俺も一緒に行く」と訴えた。自分は行かないくせに。

一応「平和的に」「愛国的に」と付け加えたけど、「皆んなもっと強くなれ」といきり立つ支持者をけしかけた。

支持者達はその足で国会議事堂に向かい、暴動がおきた。

編集してない決起集会。トランプは2:52:00ごろ登場

↑　後日YOUTUBEより適切じゃないとして、削除

これは独裁の国ではなく、アメリカで白昼堂々とおこったこと。

すぐにバイデンが、「トランプ大統領、今すぐにテレビで国民の前で、暴動を止めるように言いなさい」と、お父さんスピーチ。

するとトランプはツィッターで、約2分間のビデオを投稿した。「家に帰る時間だ。平和的に」と。

そう。ツィッターで。

でもこのビデオ、「平和」と言いながら、「君たちはよくやった」「私たちは君たちを愛している」など、暴動を応援する発言も入っていた。

ABC NEWS: Twitter locks Trump account after removing tweets about DC protesters

数時間後に危険すぎるとして、Facebookは２１日まで、Twitterは１２時間、トランプのアカウントをロック。

アメリカの大統領が、SNSにロックされたのだ。なんてことだろう。

面白すぎる。。。

もし日本の総理大臣がSNSから危険人物と見做され、ツィーターからロックされたら？大きな社会問題になるでしょ。

一夜過ぎた、今日の争点はインピーチ（議会が大統領をやめさせる投票）。

暴動を煽った大統領の独裁的な行為は、犯罪。民主党は大統領の権限を剥奪する方向で動いたが、これの決定権を持つ副大統領ペンスが拒否。なので２回目のインピーチに動きだした（議会の可決が必要）。

あ、今これを書いている時点で、トランプが新しいビデオをツィートした。「昨日の暴動は民主主義に反する行為」とかって言ってる。自分がけしかけたくせに。

結局、バイデンの勝利が承認され、ジョージア州の衆議院再投票も民主党が勝った。

暴動以外はブラボーな日だった。

トランプ政権はあと２週間。この１４日間で、どんな茶番が見れるのかな。

この一件、日本ではどんな風に報道されてたか気になる。