Feb 5, 2021
今日は日本育ちの私がアメリカでコメディアンになったきっかけを、ちょこっとお話します。
現在ロサンゼルスに住んでいる私は、30代で単身渡米し、40代でコメディアンになりました。
今はコロナ禍以降ちょっとお休みして、リフレッシュ中です。
ざっくりプロフィール
在米足かけ20年。日本のことがわからなくなってきましたが、アメリカ人でもないわたし。異文化のあいだの曖昧なギャップに生きてます。
ジョークやひとり芝居を作ってアメリカ人を笑わせてます。日本人女性の視点で、英語でコミカルに日米文化や国際結婚、政治やフェミニズムを語ってます。
でも実はくだらない夫婦ネタがほとんど。
ジョークって何?と思う方、こちらを。
アメリカのコメディー 002 コメディーのジャンル、5つの種類
アメリカのコメディってどんなのと思う方、こちらを。
アメリカのコメディー 001 基本はフリーダム・オブ・スピーチ
「アメリカでコメディ女優になるわ」と夢みて30代で単身渡米
2年制カレッジから憧れの大学、UCバークレーに編入。でもコメディアンに専念したく休学。
40才でジョークを書き始め、その後ラッキーに恵まれ、カリフォルニアからNYまで、コメディークラブや大学のイベント、EDCベガス(のキャンプ場)まで、様々なショーに出演しました。
ちなみにTVにはまだあんまり出てないのでライブショー中心です。
唯一の自慢は、ものまね大会のジョークオケで優勝したとき。会場にいた亡きロビン・ウィリアムズに「She’s hilarious!(君って面白いね!)」と、言葉をかけて頂き感激。
現在は、アメリカ人のITスペシャリストでマジシャンの旦那と二人暮らしです。
子供の頃は学年で一番のひょうきん者
ドリフのモノマネをみんなの前でやる女の子でした。男子に混ざって野球やサッカーもやってたので(女子サッカーがない時代)、ついたアダ名は「オトコおんな」。
先生やクラスメートから「女は大人しくしろ!だまれ!」と毎日のように言われ、深く傷いた小学校時代。今では時代錯誤かな?(←日本がわからない)
大人になって、女性コメディアン、ウーピー・ゴールドバーグさんを映画で見て、女でも面白くてカッコイイ人がいるんだと憧れて、アメリカに渡りコメディをはじめました。
ウーピーさんのことを書いた私のブログはこちら。(講談社ミモレ)
統合失調症の母との関係をテーマに、繋がる心
長年、笑えるけどほろりとくるリアルなコメディ・ドラマを書くのが夢でした。ウーピーさんのように、ワン・ウーマン・ショーという一人語り&芝居をいつかやりたくて、ジョークで修行すること9年。
そして2019年、壊れた家族関係や、女性であるがゆえの社会的な不自由さをコミカルに描いた、ワン・ウーマン・ショー、Pretty Beast(プリティ・ビースト)を上演しました。
幸運にもカナダの演劇フェスティバル、バンクーバー・フリンジにて、最も人気のあった6つの団体に贈られるピック・オブ・フリンジ賞を頂きました。
この話は統合失調症(妄想疾患)の母を持つわたしが、学校で一番面白い女の子になり、文化的な性差別を体験しながら、アメリカに渡りコメディアンになるまでを描いてます。
公演後は必ず精神を病んだご家族やお友達を持つ方が、「赤裸々に話してくれたうえに、笑わせてくれてありがとう」と声をかけてくれます。
そしてご自分の体験を楽しそうに(楽しくない体験なのに)話してくれます。
精神的な病いはまだまだ堂々と話しづらい世の中。性差別なども、笑いを通して公言しつづけることで、同じような経験をしてる人の励みになればと願ってます。
夢のつづき
コロナが収束したら、ステージに戻って多くの人を元気にしたいです。
そしていつかこの話しの本にして、より多くの人を元気にできたら嬉しいです。
女性も男性も、人がもっと自由になれることを夢みて。
みなさんの「夢」は何ですか?
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