最近、グッときた女の呼び方がある。
それはモマラ(Momala)。先日アメリカ初の女副大統領に就任いした、カマラ・ハリスの呼称で、オフィシャルに公言されてる。
さて、「母」でもなく「おばさん」でもない、このモマラとは?
ハリスには自分の子供はいないけど、旦那さんの子供達の義理の母だ。英語で義理母は「ステップ・マザー」という。でもそれを好まず、Mom(ママ)とKamala(カマラ)を合体させ、モマラ/Momalaというニックネームを作ったそうだ。
私は初めて「モマラ」を見たとき、小躍りしたくなった。なんてユニークなんだろう。ハリスは、子供を産んでない女達に新しい風を吹かせてくれた。
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女副大統領ハリスの旦那さんは、セカンド・ジェントルマンと呼ばれ、
これがまた新しくて話題沸騰ですね。
子供を産んでいない女は、社会の風当たりがきつい
子供がいない理由は多様だ。体質、パートナーとの相性、年齢、仕事、経済的理由、家庭環境、トラウマ、遺伝子など、数えればキリがない。
でも、「いつ子供を生むの?」「まだ遅くないよ」「将来どうするの?」「人生は家族が一番大切」「子供を育てるのはすっごく大変なの。わからないでしょ?」
こんなこと言われるのはしょっ中だ。アメリカでもあるけど、日本では異常に多い。しかも残念なことに、この発言は老若問わず子供のいる女性に多いと、個人的に思う。
私の知ってる子持ちの女性達は、いつも子供と家族の話が中心だ。私は20年以上、結構努力して聞いてきた。
でも彼女達は、私が30代で通った学校や、海外での生活、友達、コメディーや仕事の話をすると、「へぇ、そうなんだ」と、簡潔に答え、自分の家族の話に戻るのである。
そして私の旦那の話を聞きたがる。
これが長年続き、家族や男の話以外は価値がないのかな?と、私は自分を疑うようになった。
女は家族、男は仕事って、ステレオタイプかな?
そんな時、日本で同窓会に初めて出席した。キャリアを持ってる女性も、持っていない女性も、みな口を揃えて言う
「アメリカでコメディーをやってるんだって?私、英語が話せないからよくわからないな。ところで旦那さんはアメリカ人なんだって?」
「???」
「旦那さんはどんな仕事?」「一緒に来てるの?」「一度会いたいな。」
何なんだ、これは?
何故ここまで、わたしを消すのかな?
でもそれは、久しぶりに会った男友達との会話であっけなく解決する。彼らは挨拶もそこそこに、仕事や趣味の話をしてきた。
「なんでコメディアンになったの?」「どんなショーをやってるの?」「お前、売れてないけど、頑張ってんな」「俺、仕事では部長でさ」「最近またサーフィンやってるんだよ、、、。」
何なんだ、この違いは?
もしかして、口説き文句かな?
と、また自分を疑う。
最近では主夫も多く、例外もたくさんある。でも単純に男は人生を仕事で図り、女は幸せを家族で図るのか、と私なりに解釈した。
そうか、そうだったのか。昔から男友達が多かった私。要するに自分でいいってことだ。
次世代のロールモデル、ハリス
話はモマラだった。カマラ・ハリスの呼び名。私は義理の子供もいないし、名前にmalaがついてないから、モマラ/Momalaじゃない。
でもこの聞いたこともない女の代名詞を見たとき、私は理由なく自分を誇らしく思えた。
次世代の女の子達へ、新しい背中を見せてくれるカマラさん。そこにたどり着くまでに、どれだけの障害を乗り越え、努力してきたんだろう。
心から応援したい。
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